年々喫煙率は減少していますが、今なお人口の約3割の人がタバコを吸っています。
駅をはじめ公共施設の待合や職場でも分煙化が進み、愛煙家のなかには窮屈な思いをなさっている方も多いでしょう。
最近では分煙スペースも減ってきており、「せめて自宅では気兼ねなく一服したい」と思うのも仕方ありません。
ただし、その自宅不動産を売却する場合は注意が必要です。
不動産を売却する際にタバコを吸っていたことがどう影響するか
毎日過ごしていると気づきづらいのですが、タバコを吸っていた場合には、家の隅々にその痕跡を残してしまいます。
煙の粒子にはタールが含まれており、これが壁を黄色くする原因です。
タールの黄ばみは植物性樹脂で「ヤニ」とも呼ばれ、一度付着するとなかなか落とすことができません。
また、タバコの煙には、アルデヒドやアンモニア、硫化水素などが含まれており、これらが悪臭の元凶になっています。
しかも、ヤニが臭いを取り込んで壁や天井に付着するため、喫煙している部屋の臭いはなかなか取れないのです。
煙の粒子は細かく、喫煙の期間が長ければ長いほど、壁や天井を通じて石膏ボードなど下地材にまで及ぶこともあります。
ヤニや悪臭を取り除こうとすると、想定外に大掛かりになることもあるでしょう。
このヤニや臭いは、タバコを吸わない人には非常に不快に感じられます。
ハウスクリーニングで取りきれなかった黄ばみや臭いのせいで、せっかくの内覧で不評を買ってしまうことはよくあるのです。
タバコを吸っていた不動産を売却する際におさえておきたいポイント
タバコによる汚れをきれいにする場合、煙は家中に拡散するので特定の場所だけを掃除することはあまり意味がありません。
しかも、床、壁、天井だけでなく、ドアや窓、カーテンなどすべてに黄ばみや臭いは付いています。
もし売却するのが築浅で立地条件も良い物件であれば、内覧の前に専門業者に依頼してハウスクリーニングをおこなうのが良いでしょう。
壁紙を貼り換えても売却費用に上乗せできるかどうかは分からないので、リフォームは不動産業者に相談して決めることがおすすめです。
売却するのが築古物件ならば、売却後に買主がリフォームすることが考えられます。
タバコの汚れをきれいにするためのリフォームは必要ないでしょう。
内覧時は、カーテンを取り払い、なるべく窓を開けて風を通すようにします。
エアコンが必要な場合は、フィルターがタバコの煙を吸っているため、しっかり掃除をしておきましょう。
もし、売却前にリフォームする必要がある場合は、仲介売却ではなく買取を検討してみましょう。
専門業者に買取ってもらうのなら、内覧は不要です。
買取後に業者が物件の改修をするので、タバコの臭いや黄ばみを気にすることもありません。
リフォームの費用対効果を考えると、買取のほうが仲介で売却するより高く売れる可能性があります。
まとめ
不動産を売却する際にタバコが与える影響と対処ポイントについてみてきました。
部屋に染み付いた喫煙の痕跡を消すことは大変難しいです。
喫煙物件を売る場合は、仲介だけでなく買取も検討してみるとよいでしょう。
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